日記2

自然演繹を積極的に用いたい.

2023-11-01から1ヶ月間の記事一覧

定理2.5 17項

とする.このとき (1) に対して (ア) (イ) (2) 分配法則 (ア) (イ) (3) (ア) (イ) が成立する. (証明) (1) (ア) を示す. を仮定する.このとき s.t. に対して と置けば,についてもが存在する.したがって,→-導入より と書ける.すなわち が成立する. (…

和集合と共通部分

とする. 和集合 s.t. 共通部分 但しは自由変項

定理2.1 (1)と(2) 13項

とする.このとき,次が成立する. (1) (ア) (イ) (2) (ア) (イ) (証明) (1) (ア) を示す. を仮定する.このとき,∨-導入より i.e. を得る.したがって,→-導入から(ア)が示された. (イ) (ア)と同様に示される. (2) (ア) を示す. を仮定する.このとき …

定理2.2 結合法則 定理2.1 (3)の別証 14項

定理2.2 とする.このとき (ア) (イ) が成立する. (証明) (ア) ① を示す. を仮定する.このとき i.e. (選言三段論法) i.e. (選言三段論法) i.e. (∨-導入) i.e. i.e. したがって,→-導入より を得る. ② も①と同様に示される. (イ) ① を示す. を仮定する…

定理1.3 10項

とする.このとき が成立する. (証明) を仮定し,を導出する.を仮定すると∧-除去より i.e. i.e. と書ける.ここで,を仮定すると→-除去より を得る.このようなに対して,→-除去を適用すれば が導き出される.それゆえ,→-導入より i.e. が示された.▢

命題1.2 9項

とする.このとき,次のことが成り立つ. (ⅰ) (ⅱ) (ⅲ) (ⅰ)に関する補足 数学では強選言を採用していると考えるので,とは異なるものと考える.いま,に対して と書けるとする.このとき選言三段論法によって,を否定する.しかし,これは直接を否定している…

例1.6 9項 

と置く.このときである. (証明) (⇒) s.t. を示す. を仮定すると,の条件より () と書くことができる.いま と置くと i.e. を得る.これより,→-導入から が成立する. (⇐) s.t. を示す. を仮定すると,の条件よりは和と積で閉じているので で表される.…

例 1.5 9項

と置く.このときである. 補足 ではないので,ではない.それゆえ 乃至(強選言) とは表せない.ここで,強選言とは,どちらか一方が成立しそれを選べる,という意味である. (証明) s.t. を示す. を仮定するとの性質より () と書ける.いま と置けばである…

第1章 微分法 第1節 極限値 1. 極限

実数で考えるが,自由変項を扱う実関数を写像と呼ぶことにする. ここでは,関数(束縛変項)ではなく,写像(自由変項)で考える. 自由変項が自由変項以外の値をとりながら,に限りなく近づくとき,写像の値が一定の値に限りなく近づくなら,がに近づくときの…

原始写像とは何か?

原始写像とは何か? 原始関数とは をみたすものをいう.このときの方程式の解を (は自由変項) と置いたものが原始写像である.この原始写像を微分すると (は自由変項) i.e. 写像の積分に成る. の例 に対して方程式を立て,これを解けば i.e. を得る.ここで…

第1章 平面と空間のベクトル 第1節 ベクトルとその演算 1. ベクトル

用語(唯名的定義) 平面または(乃至)空間に置いて,を始点,を終点とする有向線分をで表す. 有向線分に置いて,その位置を問題にせず,その大きさと向きだけを考えたとき,これをベクトルという.これより,有向線分をベクトルと考えたとき,もし,がから平…

定積分 84項

定積分 84項 関数が区間(自由変項)で連続で正の値 > をとるとき,面積は原始関数である.いま,原始関数に対して,と置くとゆえ,である.また,と置けばゆえ,.これより で表す.そしてこれをライプニッツの記号で と書くとき,関数の定積分という.

原始関数(不定積分) 83項

原始関数(不定積分) 83項 正確な議論は次節で行う.いま,区間(自由変項)上で連続で,正の値 > をとる関数を考える.そのグラフ及び軸と直線,直線で囲まれた面積をと置く.これをの関数と考えたい.ここで, > を十分小さい実数としてを考えると,の周りで…

相加平均と相乗平均 78項

s.t. > が成立する.但し,等号はのとき,そのときのみ成り立つ. (証明) 等号を示す.に関してと置き s.t. s.t. を示す. であるから,これを量化して を得る.不等号は∨-導入による.▢

曲線の媒介変数表示と特異点 73項

曲線の媒介変数表示 73項 平面を運動する点 但し s.t. s.t. は曲線を描く.一般に平面上の曲線上の点の-座標,-座標が自由変項(時間とは限らない)の関数として で表されるとき,を媒介変数(パラメータ)とする曲線の媒介変数表示(パラメータ表示)とよぶ. 特…

物体の位置に関する速さの点は静止状態であり時刻のみが動くことについて

速度と加速度 i.e. 実数直線上の点 とする.このとき,点の位置を とする.但し である.そして,導関数 を速度とよぶ. また, > < )とはが軸上,正の方向(または負の方向)へ進むことを意味する.ここで,を速さという. まとめ s.t. より () また, s.t. …

命題1.2 9項

命題1.2 9項 とする.このとき次が成立する. (1) (2) (3) (証明) (1)について s.t. を示す.を仮定すると→-導入より であるから,これを量化すれば を得る. (2)について s.t. を示す.を仮定する.いま排中律より である.ここで,を仮定し,これに選言三…

演習2 三角不等式 6項

演習2 三角不等式 6項 座標平面に対して点の間の距離を で定める.いま,1つの点について三角不等式 が成立する. (証明) 等号の関係を示せば,∨-導入により不等号が示される.すなわち i.e. である. に対して s.t. s.t. と置けば 同様にして であるから ☆ …

定理2 19項

定理2 19項 (写像) 但しは次元ベクトル とする(一次写像の前提).このとき,次元ベクトル空間から次元ベクトル空間への1つの写像を定義する.逆に次元ベクトル空間から次元ベクトル空間への1つの一次写像は1つの行列によって () (準備) 順は先に示されたので…

定理2.13 テイラーの定理 58項

定理2.13 テイラーの定理 58項 関数は区間(は自由変項)で-関数であり,区間で回微分可能とする.但し,とは s.t. をいう.このとき をみたす( < < )が存在する( < でも成立).すなわちより である. (証明) s.t. s.t. に対して関数は で表される.このとき …

n回連続微分可能な関数・何回でも微分可能な関数 57項

n回連続微分可能な関数・何回でも微分可能な関数 57項 s.t. に対して,回微分可能でが連続である関数を回連続微分可能な関数(-関数)とよぶ.そして,-関数とは連続関数を指す.また何回でも微分可能な関数を-関数という.

関数が1個の点で極大(極小)であること 57項

極大・極小 57項 とする.このとき,がで極大(極小)とは > > < < < ( > ) i.e. s.t. ① s.t. ② < < < をみたすことをいう.とくにを極大値(極小値)とよぶ. もし関数の右側極限しか考えられないのなら > < < < である.