と置く.このときである.
(証明)
(⇒) s.t. を示す.
を仮定すると,の条件より
()
と書くことができる.いま
と置くと
i.e.
を得る.これより,→-導入から
が成立する.
(⇐) s.t. を示す.
を仮定すると,の条件よりは和と積で閉じているので
で表される.ここで
()
と置けば
を得る.したがって,→-導入より
が成立する.
以上より,であるから,三者択一の法則から
と成る.▢
- について
の元はすべてで書かれるが,の元はすべてで表されるとは限らない.ではとはどういう意味だろうか?
s.t.
かつ
s.t.
すなわち
s.t.
ということである.つまり,部分は全体と一致することもあるし,また全体は部分と一致することもある.それがこの等号の意味である.それゆえ,の元のとり方に依っては,が不成立になることもある.しかし,「s.t.」の存在充足性によって,少なくとも1個はをみたすようなの元がある,と考えることが妥当なように思われる.
- の元は,たとえばとも書けるので,の元は,必ずしものかたちに成るわけではない.