日記2

自然演繹を積極的に用いたい.

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

集合の性質(定理2.3 分配法則)

定理2.3 分配法則 15項 とする.このとき次が成立する. (Ⅰ) (Ⅱ) (証明) (Ⅰ)について (ア) (イ) のうち(ア)のみを示す. (ア)に関して (∀-除去) i.e. をいう. 1 (1) 仮定 1 (2) 1.∧-除去 3 (3) 仮定 1 (4) 1.∧-除去 1,3 (5) 3,4.∧-導入 1,3 (6) 5.∨-導入 7 …

集合の性質(定理2.2 結合法則)

定理2.2 (結合法則) 14項 とする.このとき次が成立する. (1) (2) (証明) (1)について (ア) (イ) のうち,(イ)は(ア)と同様に示されるので,(ア)のみを示す. (ア)について (∀-除去) i.e. をいう. 1 (1) 仮定 2 (2) 仮定 3 (3) 仮定 3 (4) 3.∨-導入 5 (5) …

集合の性質(定理2.1)

定理2.1 11項 とする.このとき次が成立する. (1) (ア) (イ) (2) (ア) (イ) (3) 交換法則 (ア) (イ) (証明) (1) (ア)について (∀-除去) を示す. i.e. (和集合の定義) 1 (1) 仮定 1 (2) 1.∨-導入 (3) 1-2.→-導入 (4) 3.∀-導入 i.e. したがって,(1)の(ア)を…

冪集合の要素の個数

問題1.6 (2) 11項 とする.このとき () (∀-除去) に対して,の元の個数はであること,すなわち を示せ. (証明) 二重否定除去則で示す. 1 (1) 仮定 と置く.このときであるから,たとえばと置けば,冪集合の定義によりを構成できる. 1 (2) 冪集合の定義に…

集合の性質(定理1.3)

定理1.3 10項 とする.このとき が成立する. (証明) (∀-除去) を示す. 1 (1) 仮定 2 (2) 仮定 1 (3) 1.∧-除去 1 (4) 1.∧-除去 1,2 (5) 2,3.→-除去 1,2 (6) 4,5.→-除去 1 (7) 2-6.→-導入 (8) 1-7.→-導入 (9) 8.∀-導入 したがって i.e. が示された.▢

集合の性質(命題1.2)

命題1.2 9項 とする.このとき (Ⅰ) (Ⅱ) (Ⅲ) が成立する(真). (証明) (Ⅰ)について 同一の原理よりであるから (∨-導入) を得る. (Ⅱ)について (∀-除去) の対偶 を示す. 補足 条件はであるが,論証は仮定の話(対偶)なのでを仮定してもと矛盾しない.この段階…

包含関係 2

問題1.4 9項 と置く.このときが成立する. (証明) (∀-除去) (∀-除去) を示す. 1 (1) 仮定 i.e. 1 (2) 1. (3) 1-2.→-導入 (4) 3.∀-導入 それゆえ i.e. を得る.▢ 逆の包含関係 たとえば i.e. である.

包含関係 1

問題1.4 9項 と置く.このときを示せ. (証明) (∀-除去) を示す. 1 (1) 仮定 1 (2) 1. (3) 1-2.→-導入 (4) 3.∀-導入 したがって i.e. が示された.▢ 逆の関係について たとえば よりであるがであるからではない.

集合が相等であることの例

例1.6 9項 と置く.このとき が成立する. (証明) (ア) (∀-除去) (イ) (∀-除去) を示す. (ア)について 1 (1) 仮定 i.e. 1 (2) 1. (3) 1-2.→-導入 (4) 3. ∀-導入 それゆえ i.e. が示された. (イ)について 1 (1) 仮定 i.e. 1 (2) 1. (3) 1-2.→-導入 (4) 3. ∀…

部分集合の証明

例1.5 9項 と置く.このとき が成立する. (証明) (∀-除去) を示す. 1 (1) 仮定 i.e. 1 (2) 1. (3) 1-2.→-導入 (4) 3. ∀-導入 したがって であるから,が示された.▢

集合の要素の個数 2

147項 類題111 問題略 (解答) :全体集合 に対して (∧-除去) (Ⅰ) < または (Ⅱ) より(Ⅱ)を棄却 これより と置く.このとき (1)について i.e. i.e. i.e. これより である. (2)について ここで を用いて を得る. (3)について を得る.▢

集合の要素の個数 1

第5章 場合の数と確率 146項 第1節 場合の数 1. 集合の要素の個数 基本例題111 問題略 (解答) (1)について :全体集合 の個数は とくにに対して (∧-除去) (Ⅰ) < (と矛盾するので省いてもよい) または (Ⅱ) 補足 ∧-除去でを考えてもよい.この場合は (Ⅰ) < (Ⅱ)…

ベクトルとその演算

☆判断の論証を中心に書くので,もし定義などがわからない場合は参考文献を参照してください. 第1章 平面と空間のベクトル 第1節 ベクトルとその演算 1. ベクトル 平面または空間でAを始点,Bを終点とする有向線分をABで表す. 2. ベクトルの和とスカラー倍 …

判断の類型について

判断の類型 を1つの集合とする. ①全称肯定判断 例 すべての人間はある動物である ②全称否定判断 例 すべての人間はすべて植物でない ③特称肯定判断 例 ある人間はある動物である ④特称否定判断 例 ある人間はすべて植物でない ☆ については概念の内包,は概…