日記2

自然演繹を積極的に用いたい.

定理2 19項

  • 定理2 19項

 A:(i,j)行列

 f:\mathbf{x}→A\mathbf{x} (写像)

但し \mathbf{x} m次元ベクトル

とする(一次写像の前提).このとき, m次元ベクトル空間から n次元ベクトル空間への1つの写像を定義する.逆に m次元ベクトル空間から n次元ベクトル空間への1つの一次写像は1つの (i,j)行列によって

 f(\mathbf{x}):=A\mathbf{x}  ( Aはfによって一意的に決まる)

(準備)

 順は先に示されたので逆を示す.すなわち

 1つの一次写像が存在する ⇒ 1つの(i,j)行列に対してf(\mathbf{x}):=A\mathbf{x}が定まる

 \mathbf{x}=[\mathbf{a}_1,...,\mathbf{a}_m] s.t.  m:=1,2

(ⅰ)  f(\mathbf{a}_1+\mathbf{a}_2)=f(\mathbf{a}_1)+f(\mathbf{a}_2)

(ⅱ)  f(c\mathbf{x})=cf(\mathbf{x}), cは自由変項(スカラー)

  • 1つの (i,j)行列 A

 \mathbb{Z}^+=\{1,2,...,n,n+1,......\}

 s=[i]_{\mathbb{Z}^+} s.t.  i:=1

 t=[j]_{\mathbb{Z}^+} s.t.  j:=1

 A=\mathbf{a}=a_{11}

(証明)

 1つの一次写像が存在すると仮定すると,一次写像の前提より

 A:(1,1)行列

 f:\mathbf{x}→a_{11}\mathbf{x} (写像)

であるから

 f(\mathbf{x}):=a_{11}\mathbf{x} ☆

を定めることができる.もちろん,与えられた写像の一意性により,☆も一意に定まる.このような☆を量化すれば

 f(\mathbf{x}):=A\mathbf{x}

を得る.▢