とする.このときが(閉または開)区間で単調で微分可能なら,その逆関数はとなるで微分可能で
と書ける.
(証明)
s.t. ①
s.t. ②
s.t. ③
に対してと置く.条件よりを微分すると
i.e.
である.とくに
i.e. (量化)
i.e.
であるから
である.したがって
を構成することができる.▢
- 補足
逆関数が微分可能であることを確かめる必要がある,と思われるかも知れないが,しかし,関数をの場合で微分すると,その値域は必ずであるから,定義域を無視して導関数を構成することができる,と考える.
- i.e.
- 補足
値域が定まっていれば始域の形態は如何を問わない.それが関数(写像)の唯一性である.
微分可能な関数に対して,微分可能であるか調べていない逆関数が存在するとき,もしが成立するなら,そのような逆関数は微分可能である,と考えてよい.但し
i.e.
i.e. (は自由変項)
あるいは
i.e. (は自由変項)
である.つまり,前提条件として微分可能であるかないか,は問われない.となる(定数)関数は常に微分可能である.今度,この「=0となる関数は微分可能である」を証明してみたい.