次元ベクトル空間から,次元ベクトル空間への写像を考える.すなわち,により次元ベクトルに次元ベクトルが対応するとき
あるいは
と書く.
- 上への写像
に対して,となるようなが少なくとも1個存在する.
i.e. s.t.
i.e.
s.t. ①
s.t. ②
をみたすとき,はからへの上への写像という.
- 一対一の写像
また,そのようなが多くとも(高々)1個しかないとき,は一対一の写像である,という.
s.t.
に対して
(ⅰ)
(ⅱ)
が成立するとき,は線型である,という.
- 線型写像の例
s.t.
に対して,に行列としての積を対応させる.このとき,対応
は1つの線型写像である.
(証明)
s.t.
s.t.
と定める.
(ⅰ) を示す.
数の性質より
を成す.
(ⅱ) を示す.
(13),9項
による.▢