日記2

自然演繹を積極的に用いたい.

定理1.6 ワイエルシュトラスの定理 6項

 S:1つの集合

 S⊂\mathbb{R}

とする.このとき, Sが上に有界なら,上界の中に最小の上界が存在する(下に有界なら,最大の下界が存在する).

(証明)

  Sが上に有界である.すなわち

 ∃y[y∈\mathbb{R}∧y=b]

 y=[M]_{\mathbb{R}} s.t. ①第一列

 ∀x[x∈\mathbb{R}→∀x[x∈\mathbb{R}→∃x[x∈\mathbb{R}∧x=a]]]

 x=[a]_{\mathbb{R}} s.t. ②第二列

 a≤M

と表示できる,と仮定する.このとき, yとして実数全体 \mathbb{R}の中から最小の Lを選びとり

 a=:L (実数全体の中で最小のものが少なくとも1個あればよい/場合によってなくてもよい) ( \min L)

と置けば,∨-導入から

 a≤L

と表される.したがって, Sが上界のとき,上界の中に最小の上界 Lが存在する.▢

 たとえば,実数の中で 1を最小の数と置けば( yの選択), 1より小さい( ≤)すべての実数に対して

 x≤1 ( ∀x∈\mathbb{R})

を構成することができる.

  • 補足

 ここでは,矛盾許容論理を採用しているので,背理法や二重否定除去法(DN法)を使用することができない.

  • 結果

 この定理より,実数全体の集合は非可算無限集合であるとしても,ある区間で考えることができる.