日記2

自然演繹を積極的に用いたい.

定理1.13 20項

  • 定理1.3 20項

 極限値 \lim_{x→a}f(x)が存在すれば,関数 f(x)は実数定数 aの周りで有界である.すなわち

 w=[ε]_{\mathbb{R}^+} s.t. ( ∀ε∈\mathbb{R}^+) ①

 x=[δ]_{\mathbb{R}^+} s.t. ( ∃δ∈\mathbb{R}^+) ①

 y=[x]_{\mathbb{R}} s.t. ( ∀x∈\mathbb{R}) ②

 0 <  |x-a| <  δ

 z=[M]_{\mathbb{R}^+} s.t. ( ∃M∈\mathbb{R}^+)  ③

 ⇒  |f(x)| <  M

と成る.但し,ここでの M M:=|A|+εである( Aはf(x)の極限値).

(証明)

 \displaystyle\lim_{x→a}f(x)=:A

 ε:=1

と置くと

 δ:=2a

に対して

 x:=0

 0 <  |0-a| <  2a  ⇒  |f(0)|-|A|=|f(0)-A|=|A-A| <  1

 

☆  f(x)→A   ( ∀x∈\mathbb{R})

 

であるから

 |f(0)|-|A| <  ε i.e.  |f(0)| <  |A|+ε  

により

 M:=|A|+εと置けばよい.▢

  • 補足

 |f(x)|-|A|≤|f(x)-A| <  εとはどういうことか?

 ∵

①  |f(x)|-|A| <  |f(x)-A| <  ε

②  |f(x)|-|A|=|f(x)-A| <  ε

何れにしても

 |f(x)|-|A| <  ε

である.また,不等号 ≤に関する「または」の使用方法については

(1) ①のみ成立

(2) ②のみ成立

(3) ①と②の両方が成立

が考えられる.今回は②の等号成立のみを考えた.