日記2

自然演繹を積極的に用いたい.

実数の性質と三段論法の問題について

 x,y:実数(個体変項)

 a,b:x,yの個体定項

すなわち

 ∀x[x∈\mathbb{R}→∃x[x∈\mathbb{R}∧x=a]]

 x=[a,b]_{\mathbb{R}} (∀-除去) s.t.

 a≤b

とする.このとき,このような不等号の関係は a <  bに帰結する,ことを示す.

(証明)

 

1  (1)  a≤b  仮定

i.e.  a <  b∨a=b

2  (2)  a <  b  仮定

i.e.  a≤b∧¬(a=b)

2  (3)  ¬(a=b)  2.∧-除去

1,2  (4)  a b  1,3.三段論法

    (5)  a b  1-4.∨-除去

    (6)  x <  y  5.∀-導入

 

 もしも,(2)で a=bを仮定すると,∨-導入により(1)を繰り返すことになるので, a=bを実質的には選べない.そして,選言三段論法により a <  bが確定する.また, x <  yから x≤yが帰結することは∨-導入により直ちにいえる.▢

  • 結論

 不等号という関係はすべて「<」及び「>」の何れか1個に決まることがわかった.