日記2

自然演繹を積極的に用いたい.

命題 1.1.19 5項

 x,y,z,......:1つの束縛変項

 a,b,c,......:1つの自由変項

 (G, \circ):1つの群

 H,K≤G

 H\triangleleft G

 H∧K:HとKを含むGの最小の部分群

とする.このとき

(ⅰ)  HK=KH

(ⅱ)  H∧K=HK

が成立する.

(証明の方針)

  •  HKの内包

 ∀x∀y∀z[x∈HK→[y∈H→[z∈K→x=yz]]]

(ⅰ)について

(ア)  HK⊂KH

(イ)  KH⊂HK

を示す.

(ア)  ∀x[x∈HK→x∈KH]をいう.そのために

 ∀x[x∈HK]\vdash ∀x[x∈HK→x∈KH]

を示せばよい.

1 (1)  ∀x[x∈HK] 前提

1 (2)  a∈HK 1. ∀-除去

3 (3)  a∈KH 仮定   H\triangleleft G  a=h\circ k=k\circ h ☆

1 (4)  a∈HK→a∈HK 2-3. →-導入

1 (5)  ∀x[x∈HK→x∈KH] 4. ∀-導入

(イ) (ア)と同様.

(ⅱ) (ⅰ)の証明方法で同じように示される.但し☆の部分について

 ∀x[x∈H∧K]

に対して H,K≤Gであるので H,K Gの演算 (G, \circ)で閉じているから a∈HKと仮定してよい.また,同様の理由で a∈H∧Kという仮定も許される.