2024-01-01 定理 1.1.20 5項 新妻弘『独習ガロア理論』近代科学社 2023 とする.このとき (乗法群とは限らない) を定めるとはの演算で群を成す. 単位元: 逆元: この群をを法とする剰余群(因子群)という. (証明の方針) を用いる. (1) 結合律 したがって が成立する. (2) 単位元 は群であるから,に対して を考えるとの演算の定義より を得る.それゆえがの単位元である. (3) 逆元 は群であるから,任意のに対して となるが存在する.但し である.このがの逆元である. したがってはの演算に関して群を成す.