日記2

自然演繹を積極的に用いたい.

系 1.1.8 3項

 x,y,z,......:1つの束縛変項

 a,b,c,......:1つの自由変項

 (G, \circ):1つの群

 e:Gの単位元

 a^{-1}:Gの逆元

とする.

(1)  H≤Gのとき

 e∈H ⇔ e∈G

(2)  H≤Gのとき

 a^{-1}∈H ⇔ a^{-1}∈G

(証明の方針)

(1)について

(⇒)  e∈H ⇒ e∈G

  e∈Hを仮定する. H≤Gの条件より H⊂Gであるから

 ∀x[x∈H→x∈G]

と書ける.それゆえ

 e∈H→e∈G

が成立する.

(⇐)  e∈G ⇒ e∈H

  e∈Gを仮定する.条件 H≤Gより H Gの演算 (G, \circ)に関して群を成すので, G単位元 Hがもつ.

(2)について

(2)も(1)と同様の理由で示される.