日記2

自然演繹を積極的に用いたい.

命題1.1.11 3項

 x,y,z,......:1つの束縛変項

 a,b,c,......:1つの自由変項

 (G, \circ):1つの群

<  a > :=\{y|y=a^n(n∈\mathbb{Z})\}⊂G

とする.このとき

(1) <  a > ≤G

(2) <  a >は aを含む Gの最小の部分群

である.

(証明の方針)

 \mathbb{Z}=\{...,-n,-n+1,...,-1,0,1,...,n,n+1,...\}

 ∃k=[1,......,n]_{\mathbb{Z}}

 ∃x=[a]_{G}

 a^n:=a\circ a \circ \cdots \cdots \circ a (n個)

 ∀y∃x[y∈G→x∈G∧y=x]

 ∀y=[b]_G

 ∃x=[a^n]_G

(1)について

 <  a > ⊂Gより<  a >の元はすべて群 Gに属するので,<  a >は Gの演算 (G, \circ)に関して群を成す.したがって<  a >  ≤Gである.

(2)について

  H a∈Gを含む H≤Gとする.このとき

<  a > ⊂G ☆

を示す.条件 H≤Gより Hでも a^nが定義できるので a^n∈Hである.さらに, H⊂Gであるから☆が成立する.