日記2

自然演繹を積極的に用いたい.

問1.1 4項

 x,y,z,......:1つの束縛変項

 a,b,c,......:1つの自由変項

 (G, \circ):1つの群

 H≤G

 ∃a∈G  

 aH:=\{x_1|x_1=a\circ h(h∈H)\}  Hを法とする左剰余類

 Ha:=\{x_2|x_2=h\circ a(h∈H)\}  Hを法とする右剰余類

  •  aHの内包

 x=a\circ h (h∈H)

i.e.  ∀x∈aH ⇒ ∃a∈G∧x=a\circ h (∀h∈H)

i.e.  ∀x∈aH ⇒ ∃a∈G∧[∀h∈H ⇒ x=a\circ h]

i.e.  ∀x∃y∀z[x∈aH→y∈G∧[z∈H→x=yz]]

但し

 ∀x=[b]_{aH}

 ∃y=[a]_G

 ∀z=[h]_H

とする. Haも同様.このとき

 |aH|=|Ha|

が成立する.

(証明の方針)

  •  aH⊂Gであること

  a∈G,h∈Hに対して

 a\circ h∈aH→a\circ h ∈G

を示す.条件 H≤Gとくに H⊂Gであるから

 h∈H→h∈G

より a∈Gについて, a\circ h Gの元同士の演算が働くので, (G, \circ)に関して

 a\circ h∈aH→a\circ h∈G i.e.  aH⊂G

を成す.これより

 aH=\{x_1∈G|x_1=a\circ h(h∈H)\}⊂G

と表示してもよい. Haも同様.

 これより, a∈G,H≤Gに対して

 aH⊂G

 Ha⊂G

であるから

 ∀x_1[x_1∈aH→x_1∈G]

 ∀x_2[x_2∈Ha→x_2∈G]

 ∀x_1=[c]_{aH}

 ∀x_2=[d]_{Ha}

について,何れにしても aH Haのすべての元は Gに属する.したがって,両者( aHとHa)の濃度は等しい.

  • 補足

  Gの濃度は無限とも有限とも言っていない.また, aH≤G,Ha≤Gでもある.