日記2

自然演繹を積極的に用いたい.

梅原雅顕・一木俊助『これからの集合と位相』 裳華房 2022

ラッセルの背理(パラドックス) 3項

ラッセルの背理(パラドックス) 3項 とする.このとき,は自身をその元にもたない. i.e. これを普通の集合と考える.そして,普通の集合全体から成る対象を普遍的なものと考えと記す.いま i.e. 単なる集合でもあり普通の集合でもあるもの とする(仮定する)…

命題8.1 52項 自然数は有限個であること

命題8.1 52項 とする.このとき への単射は存在しない,とあるが私見では存在する,と解する. (証明) (二重∀-除去) s.t. これよりに関するs.t.の性質から 有限集合 有限集合 である.つまり,に関するs.t.の性質から自然数は有限個であり,は単射である,と…

直積集合と選択関数そして選択公理について 44項から47項

直積集合 但し,は選択関数である. i.e. 公理とは 数学に置いて公理とは,証明抜きに真と看做す命題のことをいう. 選択公理 とする.このとき,の各元に対して,各が空集合でなければ,直積集合 は空でない. しかし (二重∀-除去) s.t. という論理式により…

命題6.13 40項から41項

命題6.13 40項から41項 とする.このとき以下が成り立つ. (ⅰ) (ⅱ) (証明) (ⅰ) (→)について と置く. (二重∀-除去) s.t. 0,1 (1) 仮定 i.e. i.e. i.e. i.e. i.e. 0,1 (2) 1.∨-導入 3 (3) 仮定 (4) 2-3.三段論法 (5) 1-4.→-導入 (6) 5.二重∀-導入 (ⅰ)の(←)と(…

命題6.11 40項

命題6.11 40項 とする.このとき次が成立する. (ⅰ) (ⅱ) (証明) (ⅰ) (→)について と置く. (二重∀-除去) s.t. (二重∀-除去) s.t. (二重∀-除去) s.t. 0,1 (1) 仮定 i.e. s.t. このときに関するs.t.の性質から s.t. i.e. s.t. i.e. と構成することができる. 0…

集合族の和集合と共通部分と命題6.10 38項から40項

集合族の和集合と共通部分 38項 () とする.このとき (二重∀-除去) s.t. で表し,これを集合によって添え字付けられた集合族という. をの和集合と呼ぶ. をの共通部分と呼ぶ. 命題6.10 40項 とする.このとき次が成立する. (ⅰ) (ⅱ) (証明) (ⅰ)について (…

定義5.3 27項

定義5.3 27項 とする.このとき と置く.このようなを上の抽象的なグラフという.とくに,はからへの写像全体と同一視している.これより とは等しいと看做す.但し,とは限らない. ☆ について,ではないが,集合についてであるので,部分集合は自分自身に…

命題1.10 9項

命題1.10 9項 (二重∀-除去) s.t. とする.このとき (ⅰ) (ⅱ) が成立する. (証明) (ⅰ) (ア) (イ) を示す. (ア)について 0,1 (1) 仮定 i.e. 2 (2) 仮定 (3) 1-2.三段論法 (4) 3.∨-導入 (5) 4.∧-導入 i.e. (6) 1-5.→-導入 (7) 6.二重∀-導入 但し,は個体変項.…

命題1.9 9項

命題1.9 9項 とする.このとき (ア) (イ) が成立する. (証明) (ア) (→)について (二重∀-除去) s.t. を示す. 0,1 (1) 仮定 2 (2) 仮定 i.e. 1,2 2 (3) 2.∧-除去 2 (4) 2.∧-除去 (5) 3-4.→-導入 (6) 1-5.→-導入 (7) 6.二重∀-導入 (ア) (←)について (→)と同様…

補題1.8 9項

補題1.8 9項 とする.このとき (ア) (イ) が成立する. (証明) (ア)について と置き (二重∀-除去) s.t. を示す. 0,1 (1) 仮定 i.e. 0,1 (2) 1.∧-除去 0,1 (3) 1.∧-除去 0,1 (4) 3.∨-導入 5 (5) 仮定 (6) 4-5.三段論法 (7) 2,6.∧-導入 i.e. (8) 1-7.→-導入 (…

系1.4 6項

系1.4 6項 空集合は唯一つ存在する. 補足 「唯一つ」とは,計量数(1個)と順序数(1つ)が一致することをいう.それゆえ,計量数が2個で順序数が1つの場合を考える. 例 計量数5個 〇〇〇〇〇 順序数1つ ●〇〇〇〇 唯一つの図 〇〇〇・・・・・・ ●〇〇〇・・…

命題1.3 6項

命題1.3 6項 とする.このときが成立する. (証明) (二重∀-除去) s.t. を示す. 0,1 (1) 仮定 0,1 (2) 1.∨-導入 (3) 空集合の定義 (4) 2-3.三段論法 (5) 1-4.→-導入 (6) 5.二重∀-導入

命題1.2 5項

命題1.2 5項 とする.このとき である. (証明) いま である.このとき,もしが偽であるならば i.e. 真 であるのでの真理値は,の真理値の如何を問わず,真である. したがって,もしpが偽であるときは真であることがわかる.▢