日記2

自然演繹を積極的に用いたい.

応用例題 28 27項

 a,b,c,......:束縛変数

 \bar{a},\bar{b},\bar{c},......:パラメタ

とする.

 \bar{x}:=\displaystyle\frac{1}{\sqrt{2}-1},\bar{y}:=\frac{1}{\sqrt{2}+1}のとき,次の式の値を求めよ.

(1)  x+y

(2)  xy

(3)  x^2+y^2

(解答の方針)

(1)について

 まず,与えられた x,yについて有理化を行う.すなわち

 \bar{x}=\sqrt{2}+1,\bar{y}=\sqrt{2}-1  ∃-仮定

である.次に

 \bar{x}+\bar{y}

に対して

 \bar{x}+\bar{y}=\sqrt{2}+1+\sqrt{2}-1=2\sqrt{2}

と書ける.すなわち

 x+y=2\sqrt{2}  ∃-除去

を得る.

(2)について

 \bar{x}\bar{y}  ∃-仮定①

に関して

 \bar{x}\bar{y}=(\sqrt{2}+1)(\sqrt{2}-1).

ここで

 \bar{a}:=\sqrt{2}  ∃-仮定②

と置く.

 (\sqrt{2}+1)(\sqrt{2}-1)=(\bar{a}+1)(\bar{a}-1)=\bar{a}^2-1=(\sqrt{2})^2-1=1.  ∃-除去②

したがって

 xy=1  ∃-除去①

で表される.

(3)について

 \bar{x}^2+\bar{y}^2  ∃-仮定

に対して

 \bar{x}+\bar{y}=(\bar{x}+\bar{y})^2-2\bar{x}\bar{y}=(2\sqrt{2})^2-2\cdot1=6.

それゆえ

 x^2+y^2=6  ∃-除去

である.