日記2

自然演繹を積極的に用いたい.

基本例題 23 循環小数 23項

 a,b,c,......:束縛変数(実数)

 \bar{a},\bar{b},\bar{c},......:パラメタ(実数)

とする.このとき 0.\dot{4}5\dot{6}を分数の形で表せ.

(解答の方針)

 \bar{x}:=0.456456\cdots\cdots  ∃-仮定

と置く.いま 1000\bar{x}を考える.すなわち

 1000\bar{x}=456.456456\cdots\cdots

である.このような 1000\bar{x}から \bar{x}を引くと

 999\bar{x}=456

を得る.したがって

 \bar{x}=\displaystyle\frac{152}{333}

と計算することができるので

 x=\displaystyle\frac{152}{333}  ∃-導入及除去

で表される.

☆ 実数のパラメタというのは,どんな実数を代入しても何の四則演算を加えてもよい.ここから言えることは,無限の計算もパラメタでさえあれば,計算可能だということである.もちろん,最終的には閉式にできるパラメタである必要はあるが,この計算方法が無限の計算に役に立てばよいなと思う.