まず,ある環とは,任意の環ではなく1つの環のことをいう.1つの環とは,ものを数えるときに順序数のみを考えた1番目の環という意味である.
例
これはを表す.
いま,計量数については考えていないので,たとえば1番目が3個というようにすることができる.
次に任意のとは何か.これは順序数と計量数が一致しているときをいう.
例
- 唯一性
任意性と唯一性は近い概念だが,異なるものである.たとえば,集合の元が1個しかないときなど,特別な場合を考えたら,任意性と唯一性は一致する.
- とは何か?
端的に集合の集合,すなわち集合を要素とする集合である.いわゆる集合族である.
例
1つの集合(部分体)に対して,その族をと書く.いま個のがある.これをで表す.但しは1つの集合である.を有限集合で考えると集合族は
と書ける.が1つの集合という条件の時は外延を書けないので,何となくこれを想像するとよい.それに対して内包は
s.t.
このような共通部分が出てきたら,共通部分(連言)の最小性より,集合に対して
と置いてしまえばよい.これで集合族の問題を共通部分をとることで,その最小性から集合の問題に置換できた.してみると,が何なのか,という問題に帰着できる.はの部分環であることは確かだが,それが体であるかどうかはまだわからない.今後の課題とする.