s.t.
s.t.
s.t.
<
が成立する.つまり,このような条件をみたす自然数が少なくとも1個存在する.
- 解説
s.t. ① 第一列
s.t. ① 同列
s.t. ② 第二列
<
と解釈する.そうすれば,どんなに大きなと,どんなに小さなに対して
<
をみたすようなが存在する,を(論理)式で表すことができる.
- 公理Ⅱ カントールの公理
2つの実数列
とする.このとき
(ⅰ)
(ⅱ) が限りなく大きくなるときは限りなくに近づく
但し,ここでとは
s.t.
をいう.(ⅰ),(ⅱ)をみたすなら,すべてのに対して
をみたす実数が唯一つ存在する.
i.e.
s.t.
- まとめ
s.t. ①第一列
(ⅰ)
(ⅱ) が限りなく大きくなるときは限りなくに近づく
s.t. ②第二列
以下,公理Ⅱの(ⅱ)の言葉を定義する.
- 定義 数列に関するコーシーの収束性の定義
(ア) 自然数が限りなく大きくなるとき,実数列
(1.1)
が実数に限りなく近づく,あるいは,に収束するとは(但しとは正の実数全体を表す)
s.t.
s.t.
s.t.
<
が成立することをいう.このとき,を実数列(1.1)の極限値とよぶ.記号で
()
あるいは
と表す.また,収束しない数列を数列は発散するという.
- まとめ
①第一列
①同列
s.t. ①
s.t. ①
②第二列
s.t. ②
②
<
(イ) が限りなく大きくなるとき,数列(1.1)が限りなく大きくなる,あるいは,に発散するとは
s.t.
s.t.
s.t.
>
が成り立つことをいう.このとき記号で
()
あるいは
と書く.また,に発散することも同様に定義され,記号で
(n→∞)
あるいは
で表す.
- まとめ
①第一列
①同列
s.t. ①
s.t. ①
②第二列
s.t. ②
②
>
☆ 一般に実数列(1.1)をと略記することがある.