とする.このとき 次の不等式を解け.
(2)
(解答の方針)
与式に対して反射的閉包の性質より
∀-除去
をについて解く.
であるが,ここまでに仮定はないので
∀-導入適用可能
である.したがって,
i.e. ∀-導入
を得る.
☆ 単称判断は全称判断に含まれる.
とする.このとき 次の不等式を解け.
(2)
(解答の方針)
与式に対して反射的閉包の性質より
∀-除去
をについて解く.
であるが,ここまでに仮定はないので
∀-導入適用可能
である.したがって,
i.e. ∀-導入
を得る.
☆ 単称判断は全称判断に含まれる.
とする.このとき次の式の二重根号を外して簡単にせよ.
(解答の方針)
に対して
∃-仮定
と置く.このとき
である.ここで
> i.e. >
より
と成る.したがって
∃-除去
を得る.
とする.
のとき,次の式の値を求めよ.
(1)
(2)
(3)
(解答の方針)
(1)について
まず,与えられたについて有理化を行う.すなわち
∃-仮定
である.次に
に対して
と書ける.すなわち
∃-除去
を得る.
(2)について
∃-仮定①
に関して
ここで
∃-仮定②
と置く.
∃-除去②
したがって
∃-除去①
で表される.
(3)について
∃-仮定
に対して
それゆえ
∃-除去
である.
とする.このとき
をの式で表せ.
(解答の方針)
∃-仮定
より与式から
∃-導入
を考え,これを展開すると
である.
したがって
∃-除去
と書ける.そして,その他の仮定はないので∀-導入可能であるから
()
( < ) ☆
を得る.
☆について
∧と∨は使用制限しているので☆は山積みである.
1. 平均の速さ
(解答の方針)
たとえば,原点Oを最初から2番目の柱に置く.このようなOから次の柱(3番目)すなわち100mまでの速さを測る.つまり,電車は100mを4.0sで走ったと看做す.このときの平均の速さvは
である.これより
がわかる.
とする.このとき
が成立する.このパラメタには何を代入してもよい.
手順は
① ∀-除去
② ∀-導入
である.実際
∀-除去
に対して
であり,その他の仮定はないので∀-導入適用可能である.したがって
∀-導入
を得る.
とする.このとき次の式を計算せよ.
(1)
(2)
(解答の方針)
(1)について
∃-仮定
と置く.このとき与式は
∃-導入
∃-除去
である.
(2)について
∃-仮定
と置く.このとき与式は
∃-導入
∃-除去
で書ける.
とする.このときを分数の形で表せ.
(解答の方針)
∃-仮定
と置く.いまを考える.すなわち
である.このようなからを引くと
を得る.したがって
と計算することができるので
∃-導入及除去
で表される.
☆ 実数のパラメタというのは,どんな実数を代入しても何の四則演算を加えてもよい.ここから言えることは,無限の計算もパラメタでさえあれば,計算可能だということである.もちろん,最終的には閉式にできるパラメタである必要はあるが,この計算方法が無限の計算に役に立てばよいなと思う.