日記2

自然演繹を積極的に用いたい.

排中の原理

 A,B:1つの記号

とする.このとき, A Bなりと A Bならず,との間には中間者がない,すなわち, A Bであるかまたは非 Bであるか,何れかである.

i.e.  AはB ∨  Aは¬B

を排中の原理という.数学では,たとえば

 1≤2

というように表すことがある.すなわち

 1≤2 i.e.  1 <  2 ∨  1=2

である.これより,数学は強選言を採用している,と考えられるので

 A B ∨  A ¬B

のうち,一方のみが成立する,と解する.また A B ∨  A ¬Bに対して

 

1 (1)  A B ∨  A ¬B  前提

2 (2)  ¬(AはB)  仮定

   (3)  Aは¬B  1-2. 選言三段論法

あるいは

1 (1)  A B ∨  A ¬B  前提

2 (2)  ¬(Aは¬B)  仮定

   (3)  AはB  1-2. 選言三段論法

 

というように, A B ∨ A ¬Bが強選言であることを示す.以後,この部分を省略して

 A B ∨  A ¬B i.e.  AはB あるいは(乃至)  Aは¬B

と表示する.ここで,乃至というのは強選言を意味する接続詞である.