- 意義
s.t. 型行列
を次の正方行列という.また行列の冪を
s.t. (個)
で定める.但し,である.
(15)
s.t.
s.t.
(ア)
(イ)
(証明)
(ア)について
に対して次正方行列の冪の定義より
による.
(イ)について
と置く.次正方行列の冪の定義より
((ア)による)
による.▢
・行列の性質
とする.このとき
s.t.
(証明)
と置くと
による.▢
- 補足
数はたとえば,実数の場合が要求されるので,行列に関してが必要である.ただ,such.that.の性質によりたとえが成り立たなくても,が成立することは許される.それゆえ,非可換行列という理由のみでの成立を直ちに否定することは危険である.
・定義の証明
s.t. (個)
(証明)
と置く.このとき
(ベクトルの指数法則)
(数の指数法則)
も同様.▢