日記2

自然演繹を積極的に用いたい.

数学に置いて「十分大きい」とはどういう意味だろうか?

  • 従前の記述

 x:実数

 F(x):xの命題

とする.このとき

ある実数 aが存在して, x >  aをみたす,すべての実数 xについて F(x)が成立する.

i.e.

 ∃a∈\mathbb{R} s.t.  x >  a  ∀x∈\mathbb{R}  F(x)

これを

十分大きなすべての実数 x F(x)をみたす

と表記してきた.

 x,y,z,...:個体変項(束縛変数)

 a,b,c,...:個体定項(自由変数)

とする.このとき

 ∃y[y∈\mathbb{R}∧y=b]

 y=[b]_{\mathbb{R}} s.t.  x >  b

 ∀x[x∈\mathbb{R}→∀x[x∈\mathbb{R}→∃x[x∈\mathbb{R}∧x=a]]]

 x=[a]_{\mathbb{R}} s.t.  F(x)

と表される.

  • 補足

 この「十分大きい」の十分性というのは,s.t.に係るので十分の範囲が決まる訳でもなく,また,大きくない実数についても何も言っていない.