日記2

自然演繹を積極的に用いたい.

点と点との近さについて(近傍)

  • 従来の記述方法

 点 Pに十分近いすべての点が集合 Aに属する,とは

 ∃r∈\mathbb{R} s.t.  d(P,Q) <  r  ∀Q∈A

である.これを換言して

集合 Aは点 Pの近傍である

と云ってきた.

 A:1つの集合

 P,Q:1つの点

 d(P,Q):点Pと点Qとの距離

とする.このとき二点 P,Qが十分に近いとは

 ∃y[y∈\mathbb{R}∧y=b]

 y=[r]_{\mathbb{R}} s.t.  d(P,Q) <  r

 ∀x[x∈\mathbb{R}→∀x[x∈\mathbb{R}→∃x[x∈\mathbb{R}∧x=a]]]

 x=[Q]_A s.t.  Q∈A

で表されることをいう.この場合も x yとに関するs.t.の性質から,「十分」の範囲が決まっている訳でもなく,また,近くない(近い/遠い)場合について何も言っていない.その意味で,「十分近い」や「十分大きい」というのは無定義語の点の性質を受け継いでいると考えられる.